四柱推命について
四柱推命姓名判断、星座占い、0学占い、など占いにもいろいろな種類がありますが、様々な占いの中でも長い歴史を持ち、的中率が高いと有名な四柱推命です。
四柱推命は、中国がルーツとなり、今から約1500年前に始まりました。その難解さと的中率の高さから、古代の中国では「帝王の運命学」と呼ばれており、政治や戦争などの重要な判断が必要なときには四柱推命を用いられていたということです。
的中率が高い理由なのですが、四柱推命はその人が生まれた「年」と「月」と「日」そして「時刻」の「四柱」を組み合わせて結果を導き出すからといわれています。その結果の広さから、同じ運命をもつ人は50万人にひとりといわれているそうです。前もって未来を知り、凶を避け、吉運の時はその吉をうまく活かそうとするのが四柱推命の特徴です。
このように、高い的中率と細密さを誇っている四柱推命ですが、その基には陰陽五行の基本思想があります。
陰陽とは「この世のすべてのものは、陰と陽に分けることができる」という思想で、この宇宙に存在する全てのものは、互いに「陰」と「陽」という相反する性質をもち、それぞれが影響を及ぼしているという思想のことです。
五行とは、この世に存在するものはすべて「五行」のどれかに当てはめることができるという考えで、五行とは「木・火・土・金・水」の5つを指します。全てのものはこの五行によって作られ、影響し合っており、互いに助け合ったり消耗し合ったりする関係をもちながら存在する、という思想を「五行思想」といいます。
四柱推命は生年月日と時間から観る統計学と言われていますので、基本的に同じ生まれの人は同じ運命を持って生まれてきたと言えると思われがちですが、生きていくうちの、いくつかの人生の選択によってその運命が変わっていくとされています。なので、同じ運命の人間は殆ど皆無ということになりますし、人の数だけ命数表があるそうです。それが、四柱推命が難しい占いだと言われている理由なのでしょう。
ここでは、中国での占いの歴史についてご紹介します。
中国では、古くから様々な占いの歴史があり、いろいろな方法で未来を予測しようとしていました。
そもそも占いは、西洋占術と東洋占術に大きく別けることができ、私達がよく耳にする占いの多くは中国が発祥だと言われているのです。中国占術は、「木・火・土・金・水」の5つの要素から構成されるという五行説で成り立っており、たくさんの流派が存在します。
これを元にしたのが「四柱推命」や「算命学」「六壬」「気学」などの占いです。
その中でも四柱推命は、生年月日と生まれた時間帯を使い、結婚運、健康運、性格、過去、現在、未来に関すること、個人に関するほぼ全てを占うことが出来ます。 四柱推命という名前の由来は、生まれた年・月・日・時間をそれぞれ年柱・月柱・日柱・時柱の四つの時間軸として捉えて運命を占うことからだと言われています。
四柱推命は、十干と十二支を組み合わせた「六十干支」という暦を使って占いますが、四柱推命の起源はこの「六十干支」暦の成立時にまでさかのぼると言われています。中国で「六十干支」暦が用いられるようになったと言われているのは、紀元前数千年とのことだそうです。
そして、人々の運勢を推測する占いの技術として、「六十干支」暦が使用されるようになったのが紀元前3世紀ごろと言われています。四柱推命の最古の文献とされている中国戦国時代の秘書官であった珞碌子(らくろくし)が著した「珞碌子三命消息賦」がその時代のものなのだそうです。
このように、四柱推命は非常に長い歴史を持つ占いということがわかります。
日本での歴史をご説明すると、四柱推命が日本に紹介されたのは、仙台藩の医者であり、儒学者であった桜田虎が「淵海子平」という書物を翻訳したのが四柱推命の始まりと言われています。 「淵海子平」は中国の宋代の徐大升という人が著したもので、四柱推命を研究していた徐子平という人の研究をさらに深め、まとめた書物です。
さて。日本では、桜田虎門が「淵海子平」の訳本にあたる「推南書」を世に出して以降、四柱推命の研究が盛んに行われるようになりました。
そして、現代の日本の四柱推命の流れは、阿部泰山から派生したといわれています。
阿部泰山という人は明治時代の人で、四柱推命を何冊かの本にまとめたことで知られています。それ以降も四柱推命の研究は幅広く行われており、現代ではさまざまな流派が存在します。
ちなみに、四柱推命という呼び方は日本だけの呼び方で、四柱推命の本家の中国では、宋代の徐子平の名前と「淵海子平」の題名から「子平」または「子平八字」「八字」などと呼んでいるそうです。
四柱推命で占うにあたって、四柱を基にした「四柱推命式(命式)」というものが必要になります。そして、四柱推命による相性診断は、宿命星を観て鑑定するのです。
その宿命星とは、生まれた日と四柱における十干がどんな関係にあるかということを表現したもので、生まれ持った運命を示しており、更には表面に出てくる性格や行動パターンも表すといわれています。
そして、三つの宿命星の構成によって人格や運命などが大きく変わってくるため、「通変星」と呼ばれたりします。
相性占いをする場合も、その人の生まれつきの運命が大きく関わってきます。
四柱推命を使用するにあたって、性格や宿命を占うのに適しているのが十二運星です。
十二運星は運勢エネルギーを表し、長生・沐浴・冠帯・建禄・帝旺・衰・病・死・墓・絶・胎・養の12種類があります。
これは、人間の一生を基に名前がつけられており、運勢の強弱や性格の傾向を読み取ります。
さて、十二星運の意味をご紹介すします。
- 長生(ちょうせい)→人が生まれた時の状態のこと。
- 沐浴(もくよく)→産湯に浸かった状態を表します。
- 冠帯(かんたい)→成人になった状態のことを表します。
- 建禄(けんろく)→独り立ちした状態を表します。
- 帝旺(ていおう)→人生の頂点に達した状態のことをいいます。
- 衰(すい)→人生の頂点から衰え始めた状態です。
- 病(びょう)→衰えて病気になった状態のことです。
- 死(し)→死の状態を表します。
- 墓(ぼ)→墓に入った状態のことを表します。
- 絶(ぜつ)→肉体が土にかえった状態です。
- 胎(たい)→新たな生命が宿った状態を表します。
- 養(よう)→胎内で成長している状態を表しています。
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Last update:2020/10/28